美術館でひと泳ぎ

  • Nadadores, Jávea. Joaquín Sorolla, 1905. © Museo Nacional Sorolla
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いつでも憩いの場所である美術館は、気温が30度を超えるような時には暑さをしのぐのに最適な場所。

この記事では、マドリードにある最高の海辺を探して美術館を巡ります。最初に訪れるのはソロージャ美術館(Museo Sorolla)。チャンベリ(Chamberí)地区の中心部にありながら、地中海の眺めを楽しむことができます。『泳ぐ人たち、ハベア(Nadadores de Jávea)』は、水の中、肌に輝く夏の光を、ソロージャが非常に素晴らしいリアリズムで表現した数多くの油絵の中の1点です。次の見学先はソフィア王妃美術館(Museo Reina Sofía)。パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の『泳ぐ人(La nadadora)』やジュゼップ・トゴラス(Josep Togores)の『海辺のカップル(La pareja en la playa)』の他、スペインのフォトコラージュの先駆者であったニコラス・デ・レクオナ(Nicolás de Lekuona)が手がけた、何人もの女性が振り付けされたような動きで、海を思わせる空に飛び込んでいる作品も所蔵されています。文:イグナシオ・ブレミング(Ignacio Vleming)

『無題』、レクオナ。『入り江』、キルヒナー。

次に訪れるのは、国立ティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Nacional Thyssen-Bornemisza。ドイツ表現主義絵画と、ドレスデンの芸術家グループ「ブリュッケ(Die Brüke)」の展示室では、エミール・ノルデ(Emil Noldeエーリッヒ・ヘッケル(Erich Heckelマックス・ヘルマン・ペヒシュタイン(Max Hermann Pechsteinなどの画家が描いた、様々な海辺の光景が鑑賞できます。バルト海のフェーマルン島の入り江を描いた、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchnerの絵画に注目しましょう。空、木々、岩、海水浴をしている人々は、非現実的な形と色をしています。

4.『浜辺の光景』、エドワード・ヘンリー・ポタスト。623x356

カルメン・ティッセン=ボルネミッサ・コレクションには、海が主役の作品が何点もあります。アメリカ出身のエドワード・ヘンリー・ポタスト(Edward Henry Potthastは、20世紀初頭、アメリカに到着したばかりの移民の多くが足を運んだニューヨークの浜辺の雰囲気を、極めて写実的に描いています。ヒスパニック・ソサエティが1909年に開催したソロージャ展が彼に及ぼした影響が、色濃く見られます。

『サン・マロの海岸』、モーリス・プレンダーガスト。

しかし、ブルターニュのサン・マロ海岸には、同じ庶民的な趣はありませんでした。サン・マロ海岸は、ベル・エポックの間に、フランスのブルジョアの避暑地になりました。ティッセン=ボルネミッサ美術館では、同じくアメリカ出身のモーリス・プレンダーガスト(Maurice Prendergastの絵画も鑑賞できます。作品の中で、海水浴客は縞模様の伝統的な脱衣所と入り混じっています。短い線と色の繰り返しをふんだんに用いた作品は、モザイクを連想させるかもしれません。

『横たわる裸の羊飼いの少女』、ベルト・モリゾ。

同じくカルメン・ティッセン=ボルネミッサ・コレクションに、印象主義運動に参加していた女流画家ベルト・モリゾ(Berthe Morisotの、『横たわる裸の羊飼いの少女(Pastora desnuda tumbadaがあります。軽やかな筆づかいと不鮮明な背景によって、まるで古い写真のように、非常に自然主義的な光景が示されています。美術館ウェブサイトの説明によると、この作品は、モリゾが休暇でパリから約50キロのメジー=シュル=セーヌに滞在中に制作したものです。この作品に描かれているのは川辺です。

『ビダソア川の河口』

美術館巡りの終着点はプラド美術館(Museo del Prado)、19世紀のスペイン絵画の展示室です。ホアキン・ソロージャ(Joaquín Sorolla海辺の少年たち(Chicos en la playa)マルティン・リコ(Martín Ricoビダソア川の河口(Desembocadura de Bidasoa、そして夏の行楽客が訪れる前の海の様子を描いたカルロス・デ・アエス(Carlos de Haesの作品が鑑賞できます。最後に、プラド美術館屈指の繊細な作品の前で足を止めましょう。13cm×19cmの作品のタイトルはポルティチの浜辺のヌード(Desnudo en la playa de Porticiマリアノ・フォルトゥーニ(Mariano Fortunyのこの作品は、絵では非常に伝えにくいものを目に見える形で表現しています。それは、水浴びの後、日差しの中で体を乾かす喜びです。

『ポルティチの浜辺のヌード』、マリアノ・フォルトゥーニ。

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    公園と庭園
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