ラサロ・ガルディアノ美術館を構成しているのは、国に寄贈された高名な美術収集家ホセ・ラサロ(José Lázaro)の全財産です。遺産は、1万3千点の美術作品および作品を所蔵していた館、経営していた出版社「ラ・エスパーニャ・モデルナ(La España Moderna)」本拠地、2万冊の蔵書でした。この美術館に保存されている傑作の数々は邸宅内にあり、かつてラサロ家の小宇宙を成していた雰囲気に包まれています。前世紀初めにはこれらの作品を舞台に、重要なスペイン人グループが文学や芸術に関する集いを行っていました。
建物は美術館の重要な部分で、建築過程を間近で見守った関係者たちの美的趣味が垣間見られます。建設計画は1903年にホセ・ウリオステ(José Urioste)が依頼を受け、建築家ホアキン・クラメル(Joaquín Kramer)とフランシスコ・ボラス(Francisco Borrás)が、ホセ・ラサロの明確な指示を受け、改装を行いました。こうしてラサロは、当時の流行に従い、自らの邸宅の建築にネオルネッサンス様式を選択しました。
美術館は1951年1月27日に一般公開された後、2001年1月まで当初の状態が維持されました。同月、大規模な改装工事と所蔵品再編成のため閉館され、2004年2月13日に再度公開に至りました。所蔵作品は次のカテゴリーに分類できます。武器と甲冑、考古学的な品、ブロンズ像、陶磁器、デッサンと版画、彫刻、琺瑯製品、宝飾品、象牙細工、メダルと硬貨、ミニチュア、家具、絵画、銀細工、時計、繊維製品、ガラス・クリスタル製品。
PREDIF(スペイン身体障害者の代表プラットフォーム)提供のデータ
エントランスホールにバリアフリーのカウンターとインフォメーション、高さ: 87 cm。
複数階での観覧
美術館は4階建てで、エレベーターと階段があります。一般のエレベーターは歴史遺産で非常に古く、ドアの幅が狭くて内部もあまりスペースがありません。車椅子の方は、美術館職員付き添いのもと、業務用エレベーターのご利用が必要になります。
エレベーター
エレベーターの数:1基、0階、1階、2階、3階に止まります。ルート:ドアまでアクセス可能。乗り場ボタンの高さ:103 cm。ドアの幅:79 cm。かごの幅と奥行き:101×122 cm。行き先階ボタンの高さ:106~116 cm。手すりの高さ:87 cm。
トイレ
0階に男女用バリアフリートイレが1つあります。国際シンボルマーク(ISA)の表示がなされています。ドア:幅75 cmで外開き。内部で回転できるスペース:直径150 cm。
便器
便座の高さ:41 cm。水洗装置の高さ:75 cm。接近スペース:右側80 cm、左側70 cm、正面≥ 120 cm。右側の可動式補助手すり、高さ:67 cmと83 cm。左側の可動式補助手すり、高さ:67 cmと83 cm。手すりの間隔:70 cm。
洗面台
台があり、車椅子で正面から接近できません。洗面台下の高さと奥行き:74 cmと20 cm。シングルレバー水栓。鏡の下縁の高さ:なし。付属品の高さ:90 cm。
その他の区域
ショップ
0階、受付横。バリアフリー。カウンターの高さ:110 cm。
展示室
0、1、2階。エレベーターでアクセス可能。
見学可能な収蔵庫
3階。エレベーターとスロープでアクセス可能。中央ホールへは、長さ70 cm、幅200 cm、傾斜8%のスロープでアクセスできます。
インフォメーションと表示
美術館の各階とその展示内容を紹介している情報提供パンフレットがあります。
展示室には点字の解説シートがあります。
統一様式の表示:なし、高さの平均≤ 175 cm、文字サイズ:≥ 1.5 cm。背景と対照的な色の文字:あり。凸形状も点字もない文章とシンボル。
音声案内のあるかご:なし。対比色の行き先階ボタン:あり。凸形状の数字のボタン:あり。点字の数字のボタン:あり。
乗り場とかご内に階床・方向案内の視覚的表示:あり。連絡が受信されたことを示す表示灯付きの非常ボタン:あり。
ステーション:141
一般:6 €
午後のガイド付き見学:10 €(10月以降。要事前予約)
割引料金:3 €(窓口販売のみ。要証明書提示)
無料:15:30~16:30、日曜14:00~15:00.
5 館共通ミュージアムカード(装飾アート美術館、セラルボ美術館、ロマンティシズム美術館、ソロージャ美術館、ラサロ・ガルディアーノ美術館):12 ユーロ(5館共通・10日間有効)。さらに詳しいインフォメーション。
月曜~土曜:10:00~16:30、日曜10:00~15:00
火曜休館
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