5月11日から15日まで、マドリードと農民の守護聖人サン・イシドロ・ラブラドール(「農民」)の祭りが行われます。
聖人イシドロのものとされる奇跡は何百にも及び、彼の人生の重大な出来事を追いながら、マドリードの一部を巡ることができます。聖人とマドリードの関わりをより良く理解するため、ガイド付きツアーに参加されることをお勧めします。
当時の話によれば、聖人イシドロには水がある場所をたやすく見つけられる才能が備わっていたそうです。そのため、5月のこの祭りの中心となるのは、水と聖人の関係です。サン・イシドロの牧草地(Pradera de San Isidro)と周辺の通りで巡礼を行い、サン・イシドロ礼拝堂(Ermita de San Isidro)付属の噴水にわき出る「聖人の水」を飲むという習慣があります。
この伝統に、天候に恵まれた場合には、サン・イシドロの牧草地でロスキージャス(Rosquillas:ドーナツ菓子)を食べレモネードを飲むという習慣が加わりました。マドリードのレモネードには、ワイン、レモン、砂糖、小さく切った果物(普通はリンゴ)が入っています。ロスキージャスには、玉子の入った「トンタス(Tontas:お馬鹿さん)」、玉子入りで粉砂糖がまぶしてある「リスタス(Listas:お利口さん)」、白いメレンゲがのった「サンタ・クララ(Santa Clara)」、アーモンドを使用した「フランセサス(Francesas:フランス風)」があります。
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