El Club Allard

スペイン広場（Plaza de España）の角に位置する有名なEl Club Allardは、2003年にオープンし、かつてシェフを務めていたディエゴ・ゲレロとマリア・マルテの手でミシュラン2つ星を獲得するに至りました。新型コロナ感染症のパンデミックと2022年の改装による閉店を経て、著名シェフのマルティン・ベラサテギが厨房の指揮を執り、2023年3月28日に再オープン。ベラサテギはシェフのホセ・マリア・ゴニを通じて、マドリードとスペインのガストロノミーの栄えある場所として、その地位の回復を目指しています。同店は現時点で、権威あるミシュランガイドの2024年度版で1つ星を獲得しています。

El Club Allardが位置するのは、「カサ・ガジャルド」という名称で知られ、1997年に文化財に指定された20世紀初頭建造のモダニズムの美しい館。店内は若干改装され、テーブルは木製でエレガントなタッチが加わり、テーブルウェアは以前よりシンプルで実用的なものになっています。

ベラサテギとゴニの目的は、ゴニの提案に加え、ベラサテギの主な料理を通して、彼の料理の真髄を同店に取り入れることにあります。2種類のテイスティングメニュー（14皿のロングメニューと10皿のショートメニュー）と、オードブル、メイン、デザート（いずれも3種から選択）、プチフールで構成されるアペリティフ付きメニューが揃っています。ラサルテとバルセロナにあるベラサテギのレストランからのレシピが多用されていますが、彼がこの新店舗向けに用意した料理も提供されます。ゴニは古典的で質の高い食材を主役とした師匠ベラサテギの料理を、他の文化、特に日本を中心としたアジア諸国の文化を取り入れた視点から再解釈しようとしています。