ゴヤ通り(Calle Goya)とアルカラ通り(Calle Alcará)の合流点を起点とするナルバエス通り(Calle Narváez)は、イビサ地区(Barrio de Ibiza)を縦断する通りで、レティーロ公園(Parque de El Retiro)の東に平行して走っています。マドリードの広大な緑地帯に近いこの地区には、多くの人々が散歩に訪れ、食事前のアペリティフの時間に特に賑わいを見せるため、重要な商業エリアとなっています。
ナルバエス通りは、オドネル(O'Donnell)、メノルカ(Menorca)、イビサ(Ibiza)、アルカルデ・サインス・デ・バランダ(Alcalde Sáinz de Baranda)などの通りと交差しています。イビサ通りとアルカルデ・サインス・デ・バランダ通りは、レティーロ公園へと続く人通りの多い並木道です。レティーロ地区内のこの一帯を特徴づけているのは昔ながらの商店ですが、そんな中にも、商品や内装が前衛的なスタイルの店舗も見受けられます。
ゴヤ通りとナルバエス通りには、Inditexグループのヤングファッションチェーン店、シューズショップの他、デザイナーブランドを扱うBeirut Interioresや手頃な値段のTiger、Zara Home、Nidoといったインテリア・日用品ショップが揃っています。また、ゴヤ通りにはデパートEl Corte Inglésも数軒あります。
この地区は、アントニオ・アクーニャ通り(Calle Antonio Acuña)のCoolkidsなど、デザイナーアイテムを扱うキッズファッションのショップでも有名です。スポーツ専門店では、同じ通りにフランチャイズ店In Bicycle we trustがあり、あらゆるタイプの自転車が揃っています。
手作りの味
メノルカ通り(Calle Menorca)にあるBirra y Pazのクラフトビールなどのデリカテッセンショップや、前衛料理のレストラン、今の世代でグルメ路線に転じたケーキ店などが増えています。伝統と革新を両立している店の一例が、ナルバエス通り63番地のNunosです。Nunosはブニュエロス(揚げドーナツ)とトリハス(フレンチトースト)で有名で、毎年テーマを決めた斬新なコレクションを発表しています。伝統的な店では、フェリペ2世通り(Calle Felipe II)のオルチャタ屋Alborayaで、カヤツリグサをベースにしたスペイン東部地方特有の飲み物の本場と同じ味を楽しめる他、手作りのイタリアン・ジェラートショップのSiennaなどがあります。
日常的な食料品のお買い物なら、イビサ市場(Mercado de Ibiza)であらゆる新鮮な食材が手に入ります。その他、最近ではオーガニック食品の需要が高まっており、Zona Sinなどの店が実に様々な製品を扱っています。
ショッピングの後には、イビサ通りの並木道のテラスで小休止をとるのもよいでしょう。
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